塩分とむくみの関係を知っておこう!

塩分とむくみの関係について知っておこう

塩

 

よく、塩分を摂りすぎるとむくみやすくなる、と言われるように、塩分とむくみは関係があります。

 

塩というのは、水に溶けると塩素イオンとナトリウムイオンに分解されますが、むくみを引き起こすのはナトリウムになります。
人間の体は、ナトリウムの濃度を保つという機能を持っているため、ナトリウム濃度が濃くなると薄めようとする働きが起こります
濃度を薄めるために必要となるのが水分なので、脳から水を飲めという指令が出されます

 

そのため、塩分を過剰の摂取してしまうと喉が乾いて、通常なら必要のない水分を大量に摂取してしまって、体内の水分量がオーバーしてしまうのです。
(反対に夏の熱中症などで脱水症状が起こった時に塩分を摂れ!とうのは体内から水分の排出を防ぐため。同じ原理です。)

 

普通であれば、水分が必要となるのは量が必要以上に減少してしまったときなので、水を飲んで不足分を補ったとしてもむくんだりしません。
ですが、体内の水分は十分に足りているのに、ナトリウム濃度が上がったせいで水分をたくさん摂ると過剰摂取になります。

本来でしたら排出機能が働き1〜2日後には正常な状態に戻るのですが、常に塩分が過多になっている場合は排出機能が間に合わないので常にむくんだ状態が起きてしまうのです。



吸収



また、人間の身体の約60%は水で出来ていますが、そのうちの3分の1が細胞の外に、3分の2が細胞の中に存在します。
その細胞外にあるものが間質液です。

余分な間質液はリンパ管に取り込まれて、血管による圧力や筋肉の動きなどによってリンパ管が収縮することで運ばれていき、リンパ節を通過して最終的に排出されます。

ですが、せっかく取り込まれた間質液も、塩分のせいで排出されなくなってしまうのです。
塩分を摂りすぎることで、血中に取り込まれて排出されるはずの水分が、血管やリンパ管の外側へと染み出してしまいます

本来なら排出されるはずの間質液が運ばれなくなるのですから、染み出た間質液は溜まってしまいどんどん増加するため、結果的に身体がむくんでしまうのです。