むくみには効果的な成分の入ったサプリメントを選べばいいというのはわかったけど・・・
じゃあ具体的にはどんな成分が入っていればいいの?
ここでは、これは外せない!というむくみサプリの代表的な有効成分について解説します。
むくみに効果がある代表的な成分と言えばやはりカリウムです。
カリウムはむくみの原因のところでも紹介しましたが、体内のナトリウム(塩分)と結びついて浸透圧のバランスを取り塩分を体外に排出する働きをします。
通常範囲内の塩分は体内にあるカリウムで処理できるのですが、塩分を過剰に摂取してしまった場合はカリウムが足らずに塩分が排出できず、塩度を調整するために水分を体にため込んでしまいます。
これによってむくみが起こっています。
ですので効果的にカリウムを摂取できれば体内の塩分が排出され、水分が正常値に保たれます。
カリウムの1日の必要摂取量の目安は、男性2,500r、女性2,000rですが、目標値とされているのは下記表の通りです。
<カリウムの目標摂取量>
目標量(単位:r) | 男 | 女 |
---|---|---|
18〜29歳 | 2,800 | 2,700 |
30〜49歳 | 2,900 | 2,800 |
50〜69歳 | 3,000 | 3,000 |
70歳以上 | 3,000 | 2,900 |
授乳期 | 上記+400 |
カリウムは食品の中にも含まれています。
カリウムが多い食品とその含有量は、可食部100g当たりでみると、
パセリ:1,000r、ほうれん草:690r、アボガド:720rなど。
ちなみにほうれん草の場合は、スーパーなどで売っている袋に入った一束で約200gくらいです。
ですので、もしカリウムの目標値(2,800r)をほうれん草だけでまかなおうとした場合は、約2束を食べなくてはいけない計算になります。
塩辛いものを食べるとどんどんカリウム不足になってしまうのはよくわかりますよね。
またカリウムには利尿作用もあります。
塩分の調整ただではなく、水分そのものを排出してくれる働きもしてくれます。
「むくみにはカリウム」と言われるのは間違いないようです。
カリウムは多く摂り過ぎた場合は、腎臓の働きで体外に排出されます。
ですので基本的には副作用などの心配はありませんが、腎臓の疾患などでうまく機能しない場合は、高カリウム血症などの病気を引き起こす可能性があります。
(※高カリウム血症は血液中のカリウムが多くなりすぎると、吐き気やしびれ、脱力感、知覚過敏などを起こすというものです。重症の場合は不整脈や心停止に繋がることもあると言います。)
ですのでいくらカリウムがむくみにいいからと言って、カリウムだけを過剰に摂取するのはちょっと問題です。
カリウムだけで作られたものではなく、バランスよく作くられたむくみサプリを指定の範囲で摂取するのが最も効果的で安心なのです。
メリロートはマメ科の植物で料理のスパイスやハーブティなどにも使われていましたが、血液やリンパの流れを改善する効果が認められて以降、むくみ解消の成分として有名になりました。
メリロートの中に含まれる有効成分「クマリン」や「フラボノイド」などが並行して働き、体液の排出を助けます。
滞りがちな血液・リンパ液をスムーズに流そうとするのがこのメリロートの働きです。
また血行をよくする働きもあり、冷え性対策にもなります。
ただしメリロートの場合はサプリメントですが摂取量には注意が必要です。
過剰に摂取した場合は頭痛や肝機能、消化器の障害が起こることがあるという報告があります。
これはメリロートの中のクマリンの影響です。
メリロートのサプリメントとして有名なDHCのメリロートサプリメントにも「1日2粒まで」としかっかり書かれているほどです。
薬と違い副作用がないのがサプリメントの特徴ですが、メリロートの場合はちょっと注意が必要なのです。
もちろん容量を守って摂取する分には問題はありません。
ですが、メリロートだけでむくみに効果的な成分を取ろうとすると過剰になってしまう可能性がありますから、メリロートの場合もカリウムと同様に他の成分とうまくバランスをとったサプリメントを摂取する方がいいでしょう。
相乗効果も期待できます。
むくみサプリメントにはポリフェノールも欠かせません。
ポリフェノールはむくみサプリメントだけではなく、近年どんどん注目されている成分。
ポリフェノール○○%!というチョコレートなどの人気も高くなっています。
ポリフェノールは実は4000種以上の種類があります。
有名なのはやはり赤ブドウから作られるワインでしょうか。
このポリフェノールは血液をサラサラにするという働きがあります。
むくみの観点からみますと、血液をサラサラに整え、血流を良くし、足のポンプ機能をしっかり働かようというのが目的です。
(足のポンプ機能についてはこちらでも詳しく解説しています。→むくみの原因)
またポリフェノールは抗酸化作用や冷え性の改善にも効果を発揮してくれます。
その他のむくみの効果的な成分としては、
スイカからとれる「シトルリン」。
明日葉に含まれる黄色い成分「カルコン」。
レモン、グレープフルーツ、パイナップル、イチゴ、梅干などに含まれる「クエン酸」。
などが有名です。
またこれ以外にも各サプリメントメーカーが独自に「これだ!」というものを配合してきています。
メインとなる、カリウム、メリロート、ポリフェノールと合わせて、プラスしてどんな成分が付いてくるのかに注目してみるのも面白いと思います。
ただ、基本は水分量を調整する「カリウム」、血液やリンパの流れを正常化する「メリロート」「ポリフェノール」。
このタイプの組み合わせが一番強力です。
1つの成分だけではなくこのバランスが大切です。
各メーカーのこだわりの配合比率を見ながら自分にとってベストなむくみサプリを探してみてください。
→むくみサプリTOPへ
むくみを解消するサプリメントはいろいろありますが、まずはこれらの成分がきちんと入っているか確認しましょう。
太っているわけでもないのに足を太く見せてしまうむくみは、その日のうちに解消しないと慢性化して本当に太くなってしまいます。
ですが、そもそもむくまなければ何の努力も必要ないのですから、むくまない生活習慣を身につけたいものです。
そうは言っても、仕事でどうしようもない、忙しくて運動している暇がないという場合には、むくみを予防するのも難しいでしょう。
効果的な成分の入ったむくみサプリは「もっと早く飲めばよかった!」ときっと思いはずです。
ぜひ試してみてくださいね!